誇りを持って。

私は現役を引退する時、いったんは本当に「これで将棋を指す仕事をすることはないんだろうな」と思っていたんです。でもLPSA立ち上げからしばらくたって、自分はまがりなりにも女流棋士という肩書をいただいている以上、やっぱり、女流棋士としてできる仕事をこそ一生懸命やっていかないといけないなと思うようになりました。
PSAは人数が少ないから出役が足りないということもあるし、予想より早く順調に事務局が安定してきたということもあるんですが、いま将棋の女流棋士と名乗れる立場の人は数十人しかいないわけで、その立場はもっと大事にしないといけないな、と改めて考えたのです。

でも何ができる?と思っていた時に地元のこども教室のお話をいただきました。
私は将棋の技術面では自信がないんですけど、そこは所司先生という棋界随一の研究家がいらっしゃいますので、いろいろ教えていただきながら、子どもたちに「将棋って楽しい」「将棋と出会ってよかった」と思ってもらえるように頑張っていきたいと思っています。

「野球はいいもんだぞ、野球は楽しいぞ」という野村謙二郎選手の名言がありますが、いつでも、どんなときでも、将棋は楽しいし、いいものです。
↓こちらのエントリーにも大共感です。
http://ohshima-yasunori.at.webry.info/200802/article_2.html

これからも、子どもたちの未来のために何が大切か、そのために何かできるかを考えて、胸をはって生きていきたいです。